ライフキャリア・レインボー（なぜ大人になると時間が過ぎるのが早く感じるのか？⏱その5）【チャレジョブセンター桶川】
みなさんこんにちは。
今回は、昨日に続き、ライフキャリア・レインボー（ライフ・キャリアの虹）という考え方（概念）、モデルについての前段として、そもそも「キャリア」って何？というお話しです。
昨日は、「キャリア」という言葉のもともとの意味にさかのぼってみました。
今日は、ライフキャリア・レインボーをご紹介するために、「キャリア」に含まれる幅広いニュアンスについての、ある専門家の方の整理をご紹介します。
「キャリア」が、今でも一語で日本語に訳されず、カタカナで使われている理由も、感じていただけるように思います。
②「キャリア」についての、ある専門家の整理
※①は昨日のブログ「キャリア」のもともとの意味です。
以下は、金井 壽宏 氏（かない としひろ 経営学者。神戸大学名誉教授）の整理、分類です。
英語の「キャリア」の同義語を調べて、分析されたそうです。
一つ目は、「前に進む」という「動き」。
二つ目は「進む」、「下がる」、「戻る」、「流される」といった「動きの方向性」。
「上」や「未来」に限らず、「後ろ」、「過去」、「横」などへの動きも含まれる。
三つめは、具体的な「仕事（＝ワーク work）」、「使命」、「専門職」。
四つ目が、「猛進（もうしん）する」、「目標目指して突進する」、「ここぞという時に突き進む」様子。
五つ目が、「達成された状態」。そのため「熟練した」、とか「専門的な」というニュアンスが含まれる。
このような五つの意味が「キャリア」に含まれています。
そのため、一語で同じ広さのニュアンスを含む日本語を見つけるのは難しいようです。
個人的には、二つ目の「「上」や「未来」に限らず、「後ろ」、「過去」、「横」などへの動きも含まれる」という定義が心に残りました。
当センターには、リワーク（リターン・トゥ・ワークの略。復職。不調を理由に休職した方が仕事に戻ること）を目標にされていた方もいらっしゃいました。
（※復職、リワークを目的として、当センターをご利用いただけるかどうかは、その方その方のご状況や、お住いの自治体の判断にもよります。詳しくは当センターやお住いの市区町村の障害福祉担当窓口へお問い合わせください。）
そう考えますと、「キャリア」が単に「職歴」（職務経歴）だけを表す言葉ではないのだなあ、ということが感じられます。
次回はさすがに、ライフキャリア・レインボーに触れたいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
（参考書籍）
『新版 キャリアの心理学【第2版】―キャリア支援への発達的アプローチ―』
（渡辺 三枝子編著・ナカニシヤ出版）
（6月某日、職場からの帰路にて撮影。）
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