なぜ大人になると時間が過ぎるのが早く感じるのか?⏱その7【チャレジョブセンター桶川】
みなさんこんにちは。チャレジョブセンター桶川です。
前回まで、人生のある時期に感じる時間の長さ(心理的長さ)は年齢に反比例するという「ジャネーの法則」と、
「キャリア」という「仕事」だけではなく、人生すべてにおける子ども、学習する人(学習者)、余暇人、市民、労働者(働く人)、家庭人など複数の役割から、総合的に人の一生をとらえようとした「キャリアライフ・レインボー」をご紹介してきました。
そこから、「なぜ大人になると時間が過ぎるのが早く感じるのか?」に戻ってみたいと思います。
この二つの考え方を見ますと、「キャリアライフ・レインボー」を眺めたほうが、「人生にはいろいろな役割の変化が起こるよなあ・・・」、という実感に近いように感じます。
この、「変化がある」、「変化がない」という感覚が、時間が流れる速さの感覚に影響しているように思えます。
その時その時は「長く」、なかなか時計が進まない感じるのですけれど、
後でその「変化がないなあ」と感じていた期間を思い返すと、「はやく」(短く)過ぎ去ったように感じます。
その反対に、変化に富んでいて、いろいろな挑戦もしている時期というのは、
その瞬間瞬間はすごいスピードで時間が過ぎ去っていく感じがしますが、
後から振り返ると「長い」、もっと詳細に言いますと、同じ1年なら1年の間がとても「充実して」感じられるように思います。
このあたりのお話しについては、参考図書を調べますと、千葉大学文学部行動科学科心理学講座の一川誠(いちかわ まこと)先生の著書がたくさんヒットします。
一川先生は、このブログテーマの最初の頃にご紹介したNHKのテレビ番組「チコちゃんにられる!」の「大人になるとあっという間に1年が過ぎるのはなぜ?」という回で「人生にトキメキがなくなったから」と解説された方でもあります。
そんな一川先生の著書の一冊に、子どもの頃は、いろいろな行事があって、充実していたから時間が長く感じていた、というお話が出ていました。
そういわれてみれば、
「もういくつ寝るとお正月・・・(^^♪」と思ったり、
運動会や夏のお祭りをドキドキして待ったり・・・、
ということはずいぶんと減ってしまったな、正直に言うとなくなってしまったなあ、と感じます。
大人になったならなったなりに、羽目を外し過ぎずに「楽しみ」や「待ち遠しい」ことを作れるとよいのかな、とも思います。楽しみに待つ分だけ、心理的な価値はアップするそうです。
叶いそうですぐには叶わない目標や夢を持つのも良いかもしれません。
次回、ある種の緊張場面で時間がスローモーションに感じる現象や、「象(ゾウさん)の時間はゆっくり流れている」と言われるような身体の活動性や大きさ、また空間の広さが時間の感覚に与える影響について少々触れたいと思います。
『大人になると、なぜ1年が短くなるのか?』(一川誠・池上彰 著 宝島社
『仕事の量も期日も変えられないけど、体感時間は変えられる』(一川誠 著 青春出版社)
『大人の時間はなぜ短いのか』(一川誠 著 集英社新書)
※なぜ大人になると時間が過ぎるのが早く感じるのか?
⇒文字部分や画像をクリックしても、リンクにとびます。
https://www.challe-job.co.jp/12640/
https://www.challe-job.co.jp/12667/
https://www.challe-job.co.jp/12727/
https://www.challe-job.co.jp/12819/
https://www.challe-job.co.jp/12935/
(その6)「あらためてライフキャリア・レインボーについて」はこちら
https://www.challe-job.co.jp/12977/
https://www.challe-job.co.jp/13036/
(その8)「脳の時間刻み(クロック数)は増やせるか?」はこちら
https://www.challe-job.co.jp/13138/
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